私は現在、IT系の会社で働いていますが、英語ができることで職場で多くのメリットを享受しています。ここでは、私が経験した英語力による具体的な恩恵を紹介します。
- 英語プレゼンを任せられる
- 英訳を監修できる
- 上司に一目置かれる
英語プレゼンを任せられる
英語ができると英語プレゼンを任せられるようになります。
私は博士卒で、大学に勤務していたこともあり、英語でのプレゼン経験が豊富にあります。発音も日本人特有のカタカナ英語ではなく、ネイティブに自然に聞き取れる発音で話すことができます。そのため、会社では外資系の顧客向けの重要な英語プレゼンはすべて私に任せられます。
例えば、つい先日も、会社で開発しているソフトウェアを外資系の顧客に説明する際に、ソフトウェアの概要説明やデモンストレーションをすべて私が英語でプレゼンしました。
プレゼンの内容的には、本来は概要部分だけでも上司が話すべきでしたが、上司は英語が話せないため、スライドだけ作成してもらって、話すのはすべて私に託されました。
また、自分が直接関わらない会議であっても、英語ができるということで、万が一に備え(通訳として?)出席をお願いされることもあります。
会社には私の他にも博士卒の社員がいて、英語プレゼンが問題なくできる方は何人かいます。それでも私にプレゼンの仕事が回ってくるのは発音がしっかりしているからです。
博士卒とはいえ、発音までケアできている人はなかなかいません。多くの場合はカタカナ英語の延長の域を出ません。私のように発音指導ができるレベルの社員は非常に稀です。
会社で英語プレゼンを任されるようになるためには、発音を磨くことをお勧めします。近年は日本人の英語学習意識も高まり、TOEIC高得点を持つ社員も増えてきています。しかし、発音までできる社員はなかなか存在しません。美しい発音で話せるようになることで、あなたの英語力を周囲と差別化できるようになります。
英訳を監修できる
英語ができると自社製品やマニュアルの英訳を任せられるようになります。
私はソフトウェア開発に携わっていますが、ソフトウェアのユーザーは外国人も想定されるため、通常、ソフトウェアの言語は英語となります。
例えば、ユーザーインターフェース上に配置されるボタンやテキストボックスに付与されるラベルの表記や、システム実行時の成功、エラーを知らせるメッセージ文です。また、ソフトウェアのマニュアルも英語版を作成する必要があります。
これらの英語表記は、基本的には各機能の開発者がそれぞれ作成するのですが、最終的にそれらが自然な英語になっているかどうかは私にレビュー依頼が来ます。大概、それらの英文は自動翻訳で作成されているので、自然な文になるように私が最終的なチェックを行っています。
自社製品の英語表記やマニュアルの英文が正しく書かれているかどうかについては細心の注意を払っています。もしそれらに誤りがあったり、不自然な箇所があれば、会社の英語レベルが問われてしまうからです。
英語を通じてその会社の実力が見透かされてしまうのは不本意ですよね。製品内の英語表記は直接ユーザーの目に触れる部分なので、私は責任をもって監修しています。
上司に一目置かれる
英語ができると上司に一目置かれるようになります。
私には上司が何人かいますが、皆英語ができません。いつもは会議で口数の多い上司も、外国人相手の会議となれば無言となってしまいます。
そんな中、私は外国人相手の会議であっても日本語と変わらず、普通に英語でのコミュニケーションができます。
上司は、私の英語を聞いてからは、私に対して風当たりが弱くなったように思います。以前は資料レビューなどの場において、上司から無駄に厳しくツッコミを受けていました。毎日言っていることがコロコロ変わるため、同じ箇所を無駄に何度も修正しなければなりませんでした。時にはキレてくることもありました。
そんな上司も今では私に対して一目置いているように感じます。やはり、上司としては自分ができないことができる社員に対しては強気に出られない部分があると思います。
英語に関して私の協力がなければ苦労するのは上司自身なので。英語に限らず、上司が持っていないスキルを持っておくのは保身のために重要だと思います。
まとめ
会社では英語ができることで、英語に関する仕事がすべて自分に回ってくるようになります。また、上司から一定のリスペクトが得られるようになります。
このようなことは、特に理系エンジニアの多い会社においてはよくあることだと思います。私のように英語が好きな社員にとっては、大変嬉しいことであり、仕事のモチベーションもアップするでしょう。勿論、その分、自分の仕事の負担は増えるわけで、他業務が圧迫されてしまうというデメリットもあります。
英語ができない社員は永久に英語の仕事をしなくてよいのでしょうか?
英語ができない社員は、「私は英語ができませんので。。」といった感じで、英語の仕事を受けることを拒否します。あたかも、英語ができなければ強制的に英語の仕事を免除されるかのようです。
職場における不公平な暗黙ルールに、「喫煙者はタバコ休憩を取っていい」というものがありますが、「英語ができない人は英語の仕事をしなくていい」というのは、それと同じような不公平さを感じます。
確かに英語の仕事は英語ができる社員に任せるのが効率的ではありますが、英語ができない社員も最低限の英語力は身に着ける努力をしてもらいたいものです。そうでなければ、私だけが働き損になってしまうので。
現状、残念ながら私の英語力は給与に反映されているとは言えません。英語の仕事による超過労働分はしっかりと給与に反映するように、給与交渉の場でアピールしていきたいと思います。
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