こんにちは。
前回お話ししましたが、日本人が英語を英語っぽく話せるようになるには、子音と母音のバランスを修正する必要があります。
具体的に、日本人は日本語を話す際、「子音<母音」で発声していますが、英語では「子音>母音」で発声する必要があります。
英語だと息の強さも、長さも子音の方が勝ります。
これは下図で説明した通りです。
「子音>母音」をマスターするためのトレーニングとして、今取り組んでいるのが、以下の表を使った発声練習です。
この表は「子音・母音組み合わせ表」と呼んでます。
子音を横に、母音を縦に配置した表で、各マスに子音と母音を組み合わせた音を表示しています。
日本語の五十音表と同じものだと考えてください。
トレーニングとしては、これをそれぞれ順に発声していくだけです。
発声のポイントは、
「子音で力を入れて、母音で抜く」
です。
例えば、「sɑ」と発声する際は、カタカナで表現すると、
「スーァッ」
のように発声します。
子音の「スー」で腹圧をこめて息を強く吐き、母音の「ァッ」で抜く感じです。
メトロノームに合わせて発声するのが効果的です。
最初のtickで「s」、次のtickで「ɑ」です。
それぞれ2回ずつ、リズムよく、
「スーァッ、スーァッ」
と発声していきます。
メトロノームを使うとtickが等間隔なので、子音を母音同等にしっかり伸ばすことができます。
これにより日本語で染みついた「子音<母音」のバランスを「子音>母音」に矯正していくことができます。
英語の発音というと、個々の発音記号に焦点が当たりますが、よりネイティヴに近づけるためには、このように子音と母音のバランスにも意識を向ける必要があります。
その点で、この表は組み合わせを網羅的に練習するのに有効です。
この表を使ったトレーニングは最近レッスンで取り入れ始めました。
私自身も毎日これを使って練習するようにしています。
一通り発声すると腹筋が超疲れますが、少しでもネイティヴに近づくために、ぜひ練習してみてください^^