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英語は子音が命

日本人の英語が日本語っぽく聞こえる原因の1つに子音と母音のバランスがあります。

日本語は子音より母音の方が大きい言語です。英語を話す際、日本語と同様の子音、母音のバランスで話してしまうと、アメリカ人にとっては聞き取りにくくなってしまいます。

以下は、日本語と英語の子音、母音のバランスのイメージです。


例えば、日本語で「サ」と発音するとき、強さ、長さともに母音”a”が勝ります(図左)。一方、英語ではそれが逆転し、強さ、長さともに子音”s”が勝ります(図右)。

英語の場合、母音にも強いものや伸ばすものが存在するので、一概には言えませんが、全体的な傾向として「子音>母音」となります。日本語の子音と母音のバランスが3:7だとしたら、英語は7:3となるイメージです。

英語らしく話すには、個々の発音記号も大事ですが、このような子音と母音のバランス調整も大事になります。

トレーニングとしては、音読する際に意識的に子音を強く発声するとよいです。

例えば、”Soccer”と発音するとき、単に「サッカー」と、日本語のカタカナのように発声するのではなく、「スーァッカー」のように子音sを1秒くらい伸ばすように発声します。そして、母音aは小さく添えるように発声します。子音で押して、母音で引くイメージです。

「サシスセソ」の練習も効果的です。日本語だと普通に「サシスセソ」と発声しますが、英語としては、「スーァッ、スーィッ、スーゥッ、スーェッ、スーォッ」のように子音を強調して発音します。出だしの「スー」のところで腹筋から瞬発的に息を吐いて、その後の母音は小声で添えるだけです。

他の子音についても同様です。/f/ならば、「fーァッ、fーィッ、fーゥッ、fーェッ、fーォッ」と発声します。(fは下唇を噛んで摩擦音を出しましょう。)

音読するときも子音を強調していきます。

例えば、次の文、

Facebook is an extremely popular social media program in the USA as well as other parts of the world.

 

これを子音(太字の部分)を強調して読むようにします。

fs bʊk əz ən ɛkˈstrimli ˈpɑplər ˈsʃəl ˈmidiə ˈproʊˌgræm ɪn ðə ˈjuˈɛˈseɪ əz wɛl əz ˈʌðər pɑrts əv ðə wɜrld.

 

sやfは瞬発的に腹筋を凹ませ、息を強く伸ばすように1秒程度吐き、空気の摩擦音をしっかり出していきます。また、rやwはしっかりと口先を突き出して溜めるように1秒程度伸ばしていきます。

子音は敢えて大袈裟に強く発音するとよいです。トレーニングで大袈裟に発音しておくと、実際に話すときに無意識に強く発声できるようになります。

このように、日本語と英語では子音、母音のバランスが真逆となります。いくら発音記号を覚えたとしても、日本語と同じような調子で大きく母音を発声をしていては、英語らしくはなりません。

「英語は子音が命」です。母音<子音のバランスを身に付け、日本語っぽい英語から脱却していきましょう。

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この記事を書いた人

工学博士。ITエンジニア、英会話講師、不動産投資家の3刀流。ソフトウェア工学に関して国際学会での論文発表経験多数。趣味はカラオケ。スナックやオープンマイク等、人前で歌う機会を持つことで性格がオープンになり、あがり症が改善されることを発見。暇があればカラオケの練習をしてます。

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