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なぜ聞き取れないのか

こんにちは。

レッスン報告です。

30代男性、TOEIC800点以上の方。

会社で月に数回、海外顧客と英語でのミーティングがあるが、なかなか相手の言っていることが聞き取れない。

TOEICのような割と奇麗な英語は聞き取れるが、ネイティブの生の英語となるととたんに聞き取れなくなるとのことです。

ご自身では、聞き取れるようになるためには音の変化を体系的に理解する必要があるのではないかと考えられたようで、リンキング・リエゾンのセミナーをご受講くださいました。

ネイティブの音声が聞き取れない原因はいくつか考えられます。例えば、

・単純にスピードが速い
・単語の知識がない
・基本的な発音を理解していない
・リズム、イントネーションについていけない
・音の変化(リンキング・リエゾン)を認識できない

です。

TOEIC高得点の方ですから、ある程度のスピードにはついてけるはずですし、単語の知識もあるはずです。

実際に英文の音読を聞かせていただいたところ、最も大きな原因はリズム感かなと思いました。英文を読むとどうしても日本語と同じような一定の調子になってしまいます。

英語の文章では、各単語にアクセントがあり、さらに文全体の中でも強調する単語、しない単語があります。

ネイティブはそのあたりの抑揚をしっかりつけてくるのですが、日本人はどうしても棒読みになりがちです。

自分が英文を読む際のリズム感が、ネイティブのリズム感と一致しないことで、相手の音が聞き取れなくなってしまうのです。

リズム感を身に付ける最も効果的なトレーニングはシャドウイングですね。ネイティブの音声に合わせて、すぐ後を追うようにリピートする。

シャドウイングでは、とにかく抑揚を真似することが大事です。それもできるだけ、大袈裟に真似をすると効果的です。

普段、日本語は割と限られた音域で話すことができますので、英語を話す際、少々抑揚をつけたところで、日本語の音域から出ることはできません。

トレーニングでは、普段話す音域を飛び出るように大袈裟に抑揚を付けていきます。ちょっと恥ずかしくなるようなくらいがよいです。大量にこなすことでネイティブのリズム感が身についていきます。

結果として、リスニングにおいてもネイティブのリズム感に乗れるようになり、音声が聞き取りやすくなっていきます。

今回トレーニングさせていただいたリンキング・リエゾンも勿論、大事です。

音がつながったり脱落したりすることで全く別の単語のように聞こえてしまいますから、そのパターンを知っておくことは重要です。

ただ、リンキング・リエゾンは副次的なもので、まずは基本的な発音記号を覚え、ゆっくりでよいので抑揚をつけて読めるようになる。これがリスニング力を上げる第一歩となります。

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この記事を書いた人

工学博士。ITエンジニア、英会話講師、不動産投資家の3刀流。ソフトウェア工学に関して国際学会での論文発表経験多数。趣味はカラオケ。スナックやオープンマイク等、人前で歌う機会を持つことで性格がオープンになり、あがり症が改善されることを発見。暇があればカラオケの練習をしてます。

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